手術後、初めての主治医による回診。
(だと思う。ずっと寝てたからわからないけど)
手術翌日の午前7:40でした。
早い!
「気分はどうですか?」
「お陰様でとてもよく眠れました。」
「それはよかったですね。」
ん? まるでホテルのスタッフと客の会話。
で終わりなはずはなく、
「周囲への転移もリンパ節の肥大も見られなかったので、リンパは残しましたからね。」
10年前にすぐとってしまえば
わかっていたのに…なんちゃらかんちゃら
俗人の私が医師の立場なら、言いそうなことを
余計な話は一切せずに
「じゃあ、また後で様子を見に来ますからね。」
と、穏やかに微笑むだけ。
「本当にどうもありがとうございました。」
軽く会釈をして、静かにドアを閉めて出て行かれました。
その直後、再びノックの音がしさまやなて、今度は麻酔科の先生が
「今の体調はいかがですか?」
「お陰様で痛みは全く感じなくて
昨日手術したとは思えないです。
夜、喉が乾燥して咳した時、少し響いた程度で。」
「吐き気とか頭痛はありませんか?」
「ありません、あ、そういえば、体幹部分の皮膚が少し痒い。
「あー、そうですか。でも徐々に引いていきますよ、安心して下さいね。初めて起き上がったり立ったりした時に、頭痛や吐き気があると思うので、それだけ気をつけてて下さいね。」
「本当にどうもありがとうございました」
手術って、もちろん執刀医が一番責任大きいと思うんだけど
麻酔科の先生の技術的な責任も、同等か
それ以上ではないかと。
今回、というか、今や常識なのかな、
術後の痛みも継続的に緩和してくれる点滴を
手術前の意識があるうちに、脊椎から管を通して注入するんです。
失敗したら、先々、痛みや下半身不随なんて事態もあるわけで。
その瞬間が、実は、一番怖かったのですが
事前の部分麻酔が上手く効いたのもあり
管の動く感触は、はっきりわかるのに
痛みは皆無でした。
「じゃあ、これから眠る注射しますよー。」
その声を聞いた後、暫くして肩をとんとん叩きながら私を呼ぶ声が。
「和田さん、和田さん、目開けられますか?」
麻酔の効き具合を確認しているのかと思ったら、
「無事、終わりましたよー。」
(゜〇゜;)????
五分くらいしか経ってない気がしました。
音は聞こえてるのに、
目が開けられず、話しも出来ず。
意識がはっきりしてきたと思ったら、
喉の痛みと呼吸ができない苦しさで
ちょっとパニック。
だから酸素を喉の奥まで入れるのね。
0 件のコメント:
コメントを投稿