2013年1月25日金曜日

祈りの力とプロの仕事

手術後、初めての主治医による回診。
(だと思う。ずっと寝てたからわからないけど)

手術翌日の午前7:40でした。
早い!

「気分はどうですか?」

「お陰様でとてもよく眠れました。」

「それはよかったですね。」

ん? まるでホテルのスタッフと客の会話。

で終わりなはずはなく、

「周囲への転移もリンパ節の肥大も見られなかったので、リンパは残しましたからね。」

10年前にすぐとってしまえば
わかっていたのに…なんちゃらかんちゃら
俗人の私が医師の立場なら、言いそうなことを
余計な話は一切せずに

「じゃあ、また後で様子を見に来ますからね。」

と、穏やかに微笑むだけ。

「本当にどうもありがとうございました。」

軽く会釈をして、静かにドアを閉めて出て行かれました。

その直後、再びノックの音がしさまやなて、今度は麻酔科の先生が

「今の体調はいかがですか?」

「お陰様で痛みは全く感じなくて
昨日手術したとは思えないです。
夜、喉が乾燥して咳した時、少し響いた程度で。」

「吐き気とか頭痛はありませんか?」

「ありません、あ、そういえば、体幹部分の皮膚が少し痒い。

「あー、そうですか。でも徐々に引いていきますよ、安心して下さいね。初めて起き上がったり立ったりした時に、頭痛や吐き気があると思うので、それだけ気をつけてて下さいね。」

「本当にどうもありがとうございました」

手術って、もちろん執刀医が一番責任大きいと思うんだけど
麻酔科の先生の技術的な責任も、同等か
それ以上ではないかと。

今回、というか、今や常識なのかな、
術後の痛みも継続的に緩和してくれる点滴を
手術前の意識があるうちに、脊椎から管を通して注入するんです。

失敗したら、先々、痛みや下半身不随なんて事態もあるわけで。

その瞬間が、実は、一番怖かったのですが
事前の部分麻酔が上手く効いたのもあり
管の動く感触は、はっきりわかるのに
痛みは皆無でした。

「じゃあ、これから眠る注射しますよー。」

その声を聞いた後、暫くして肩をとんとん叩きながら私を呼ぶ声が。

「和田さん、和田さん、目開けられますか?」

麻酔の効き具合を確認しているのかと思ったら、

「無事、終わりましたよー。」

(゜〇゜;)????

五分くらいしか経ってない気がしました。

音は聞こえてるのに、
目が開けられず、話しも出来ず。

意識がはっきりしてきたと思ったら、
喉の痛みと呼吸ができない苦しさで
ちょっとパニック。

だから酸素を喉の奥まで入れるのね。




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